歯科助手歴5年のデンです!
今回は歯式の書き方・読み方についてお話していきます
歯式、難しいですよね
先生たちの話すスピードについていけないことあるあるですよね
私も入りたての頃かなり苦労したなぁ…
歯式とは?
そもそも歯式とはなんぞや?という人!
歯科検診などでに行ったときわけの分からん暗号を先生が言ってるの聞いたことありませんか?
7がCで6から1まで健全です
これは患者さんの歯の状態を記録しているものでこれを歯式と言います
使う場面は初診の問診時や、健康診断など
歯式言うから書いていって〜
と急に言われることもあります
そんなときに慌てることなく、書いたり読んだりできるように基本的な記号を覚えておきましょう
歯式の書き方
歯式の書き方にはルールが4つあります
覚えてしまえば簡単なことばかりなのでサクッといきましょう!
左右が逆になる
歯式を見たとき上下はそのままですが、左右が反対になります
レントゲンと同じですね
そしてほとんどの人が右上から歯式を言っていきます
右上→左上→左下→右下と時計回りに書いていくことが多いです
たまに逆から言ったり
右上→左上→右下→左下と言ったりする先生もいるので今どこの部位を言っているのか集中して聞きましょう
左右が逆になる!これ最重要ポイントです
これを間違えるとすべての歯式がズレてしまうので左右が逆になることはしっかり頭に入れましょう
外側に書いていく
歯式を書くときはこのように歯のイラストの外側に書いていきます
書くスペースが狭いときは該当歯から矢印を引いて書いてもOK
そのときもイラストの外側に書くように注意しましょう
zs(歯石)については内側でもOK
書いた日の日付を忘れずに書くこと
いつの歯式か分かるように日付はしっかり書きましょう
端っこに書いてあれば大丈夫です
ボールペンで書こう
シャーペンや消えるボールペンはNG
必ずボールペンで書くようにしましょう
間違えてしまったときは二重線を引いてその横に書けばOK
✕は欠損と間違えてしまうので使わないほうが良いです
歯式の読み方
さて次は歯式の読み方です
読めないと書けないので、しっかり記号の意味を理解していきましょう
記号の種類
よく使う記号は画像のとおりです
番号がふってあるので①から順番に説明していきます
①///(埋伏歯)・・・親知らずなど半分埋まっている状態のときに使います
②Br(ブリッジ)・・・欠損歯を補うために入れる補綴物ですBrが入っているところを画像のように線で引きます
③✕(欠損)・・・歯のないところ
④/(健全歯)・・・虫歯も補綴物もない健康な歯
⑤CR(シーアール)・・・虫歯を削ったところに白い樹脂のようなものを詰めたもの
⑥CR`(シーアールダッシュ)・・・CRの下に虫歯ができている状態In`やOn`もあります
⑦HR(前装冠)・・・前歯部1〜3に使われるクラウンの補綴物(表が白くて裏が金属)
⑧CAD(キャド)・・・セラミックとプラスチックを混ぜた補綴。欠損がない場合に限り4〜6まで適応※最近前歯部も適応になりました
⑨FMC/FCK(エフエムシー/エフシーケー)・・・金属のクラウン補綴物
⑩In(インレー)・・・金属の詰め物(Onアンレーもあります)
⑪脱離(ダツリ)・・・補綴物が取れたままの状態
⑫C4(シーフォー)・・・虫歯の程度、Co/C1/C2/C3/C4があります
⑬AF(アマルガム)・・・アマルガム(水銀を多く含んだ物質)昔の治療で多く使われていて高齢者の人に入っている人が多いです
⑭MB(メタボン)・・・見た目はセラミックとほぼ同じ色だが内側が金属になっている補綴物
⑮zs(ゼットエス)・・・歯石
⑯WSD(ダブルエスディー)・・・歯の根元にクサビの形をした削れのこと、歯ブラシを強く当てたり歯ぎしりをしたりすることでできるといわれています
⑰TEK/Tec(テック)・・・仮歯
歯管図の見方
歯管図ってなんぞやって人、これです
実は私も今回この記事を作るために調べて知りました(笑)
歯管図とは1つの歯をさらに細かくに分けたときの図のこと
近心(M)・・・前歯側
遠心(D)・・・奥歯側
頬側(B)・・・ほっぺた側
舌側(L)・・・舌側(下顎のとき)
口蓋側(P)・・・上顎側(上顎のとき)
咬合面(O)・・・噛む面
4の遠心と5の近心がCです
と言われたら画像のようにD(遠心)M(近心)を塗りつぶしてCと書きます
カルテに直接記入するときは青で書いたように間にvマークを書いてもOK
RCFのときにD根○mm・M根○mmとメインポイントの長さを指定されることもあるので場所と記号は覚えるようにしましょう!
まとめ
今回は歯式の書き方・読み方についてお話しました
歯科検診では必ずでてくる歯式、慌てず聞いて書けるように基本を抑えておきましょう!
歯式が読めるようになると患者さんに
あと虫歯は何箇所ありますか?
という質問にも答えられるようになります
患者さんの不安を和らげるのも助手の仕事のひとつです
慌てたり、不安な顔をしていると患者さんはより緊張してしまいます
いつでも余裕を持って対応できるようにしましょう\(^o^)/